ユーザーIDとパスワードが合っているはずなのに、NAS(ネットワーク上にあるハードディスク)に接続できない場合は、クライアント(Windows)とNASの認証方法が一致していない可能性があります。
その場合はクライアント側のローカルセキュリティポリシーを変更して認証方法を一致させると接続できるようになります。
LAN Manager の認証レベルを変更する方法
LAN Manager の認証レベルは、ローカルセキュリティポリシーの設定画面で変更できます。
ローカルセキュリティポリシー設定画面を開き方は、Windowsのタスクバー左下にある¥[Windowsを検索]に「secpol.msc」と入力してEnterキーを押します。
ローカルセキュリティポリシーの設定画面の左側にあるツリーからセキュリティ設定->ローカルポリシー->セキュリティオプションの順で選択します。すると、右側の一覧に「ネットワーク セキュリティ:LAN Manager 認証レベル」というポリシーが出現するのでダブルクリックで開きます。
LAN Managerレベルを「LMとNTLM応答を送信する」に変更して「OK」ボタンをクリックして閉じます。
ローカルセキュリティポリシーの一覧が下図のようになっていれば完了です。
あくまでも経過措置、計画的にNASの入替を検討したい
この記事で紹介したLAN Manager 認証レベルが原因でNASに繋がらない問題は、 Windows7、Windows Server2008 R2 頃から発生するようになった。
Windows Vista 以降のOSでは共有フォルダにアクセスする場合、LAN Manager 認証レベルは「NTLMv2」が標準となっている。しかしながらWindows NT 4.0 SP3以前やWindows988などの古いOSでは、NTLMv2がサポートされていなく、LMやNTLMしか使えなくなっている。
[box03 title="ポイント"]
今回紹介した方法は、LAN Manager の認証レベルを強制的に古いタイプ(LMやNTLM)に合わせているので、セキュリティレベルを落とした運用になってしまう。家庭での話ならまだしも会社で同様の問題が発生するなら、早急にNASの入替を検討したいところです。
[/box03]